〈沖縄食糧〉産官学連携「宮古島次世代エイド」について

本コンソーシアム会員である沖縄食糧(株)様から情報を提供いただきましたのでお知らせいたします。

(沖縄食糧様からの情報)

この度当社は、一般社団法人宮古地区医師会(会長:竹井太)、宮古島市教育委員会(教育長:大城裕子)、及び公益財団法人医食同源生薬研究財団(代表理事:米井嘉一(同志社大学教授)、以下「財団」)の4者にて、「医食同源」の研究を主たる活動としている同財団のリソースを活用し、「これからの宮古島を担う若年層の健康増進を図り、地域における医療費の抑制に向けた未病予防対策及び新たな健康づくり」を目指す包括連携協定を令和6年4月1日に締結しました。

本協定に基づき、4者は連携して食事の重要性や食習慣を学ぶ機会の提供を行うとともに、全粒穀物である玄米を食べやすく加工した医食同源米の一つである『ロウカット玄米』を宮古島市内小中学校の給食に取り入れ、学校健診・体力測定データの分析・解析を行い、その効果の実証を進めてまいります。

宮古島は沖縄県の他の市町村に比べ、成人のメタボや肥満、高血圧の方の割合が高く、さらにがんによる死亡率も全国平均に比べて高い割合にあります。これらの原因は、食べ過ぎや運動不足、がん検診をはじめとした各検診受診率および受診意識の低さにあると考えられます。

近年、宮古島の子供たちの間でも肥満傾向が高くなり、小学生にいたっては、糖尿病、脂質異常等の生活習慣病リスクが高まる「高度肥満」の割合が、全国平均の0.8%に対して、島内は約3.6倍となる2.9%であることから改善が急務となっています(第3次宮古島市食育推進計画(宮古島市農林水産部農政課)より、令和3年度の調査データ参照)。かつて長寿県といわれた沖縄県において、子供たちの世代からこのような状況では、未来が好転しないことは明白です。

以上のことから、現状の問題解決および未来の子供たちの健康増進を目指し、①子供のころからの健康・検診への動機づけ、②新たな健康づくりを、子供から親へ、そして宮古島全体へと広めていくため、「医食同源」「未病」のアプローチから取り組む、全国的にもめずらしいプロジェクトを宮古地区医師会が中心となって推進していくこととなりました。

本件は、まず初めに令和6年4月より、宮古島市立小中一貫校である「結の橋学園(伊良部島小学校・中学校)」においてこの取り組みをスタートさせています。1年生~9年生の児童・生徒300名を対象に、当初はロウ層除去玄米と白米のブレンド割合を5割ずつとし、週1回玄米食を給食にて提供しています。今後は、生徒たちの様子を見ながら、最適な「玄米のブレンド割合」および「週における提供日数」を模索していく予定です。

提供期間は、令和8年3月までとし、その後、同医師会および同財団によって検証を行い、令和9年6月を目途に本件の成果を発表予定としています。

詳しくは下記リンクをご覧ください。
「【宮古島次世代エイド】 宮古地区から産・官・学連携で肥満児問題の解決を目指す! 沖縄県宮古島市に在住する若年層の健康増進等に関する 取り組みについて」はこちら ※外部サイトに移動します

〈沖縄食糧〉産官学連携「宮古島次世代エイド」